エフェクターはメーカーで変わる

エレキベースの音色をガラリと変えてしまったり、都合の良い音に変化させてくれるのがエフェクターです。エレキベースではエレキギターほど、頻繁にエフェクターを使うことはないと思いますが、エフェクターなしには考えられない、というベーシストも多いです。ここでは僕が所有するエフェクターを紹介しますが、エフェクターはメーカーが違えば音や使用感も大きく違ってくるので、確実に「このエフェクターはこうだ!」ということが言えません。参考程度に留めておいてください。

コーラス

エフェクターChorus CEB-3(BOSS)
音や特徴広がるような透明感
使用頻度
備考パッシブベースとの相性も抜群

最も使い勝手の良いエフェクター

音を細かく揺れる効果を作るのがコーラスで、透き通って広がるような音が特徴です。軽めの設定にしておけば、全曲を通して使っても違和感がなく、自然なベース音を作れるかと思います。ソロで使っても際立ち、その場合は強めの設定にすると良いでしょう。エフェクターは全体的に、アクティブベースと相性が良いと言われますが、コーラスエフェクターはパッシブベースで使っても、効果は抜群だと思います。

コンプレッサー

エフェクターMULTI COMP(EBS)
音や特徴音のバラつきを抑える
使用頻度
備考上品なスラップサウンドを作る

スラッパーの必須エフェクター

大きい音を小さめに、小さい音を大きめにという、音量のバラつきを少なくするのがコンプレッサーです。コンプレッサーはスラップベーシストの使用頻度が高く、中でもEBS社のマルチコンプが有名かと思います。スラップは特にプルの音が煩くなりがちですが、それを抑えて上品な音に仕上げてくれるでしょう。リミッターというエフェクターも、コンプレッサーと同じような効果があります。

イコライザー

エフェクターEqualizer GEB-7(BOSS)
音や特徴音を細かく設定できる
使用頻度
備考イコライザーだけでも音を作れる

音の埋もれを解消

自宅練習用で使っているアンプのツマミは、ほぼ低音域・中音域・高音域の3種類ですが、設定できるツマミが増えたのが、イコライザーだと考えてください。僕はベースの高音が聴き取り辛い時に、イコライザーで高音をブーストさせて、音の埋もれを無くしてやるという使い方をします。ベースアンプの設定をフラットにし、イコライザーだけで音を作るということもあります。

ワウ

エフェクターDynamic Wah AW-3(BOSS)
音や特徴コンピューター系の音
使用頻度
備考面白いけど出番は少なめ

ワウペダルとオートワウの違い

ペダルを踏むと周波数が変わり、音がワウワウと変化するエフェクターを、ワウペダルと言います。そのペダルをなくしたのがオートワウで、ペダル式では出せないワウ感が得られたり、ピッキングの強さによっても、ワウの効果に変化があります。類似エフェクターにシンセワウというものもあり、それも面白い音がするのですが、使う機会がどうしても限られる、というのが僕のワウエフェクターの印象です。

オーバードライブ

エフェクターOverDrive ODB-3(BOSS)
音や特徴歪みを作り出す荒々しい音
使用頻度
備考音楽ジャンルによっては全く使わない

激しい音楽で活躍するエフェクター

歪(ひず)み系と言われるのがオーバードライブで、力強く荒々しい音を作れます。パンク・メタル・ハードロックなど、激しい音楽ジャンルのベーシストに、愛用されていることが多いでしょう。なので、音楽ジャンルによっては全く必要のないエフェクター、とも言えるかと思います。使わずに判断するのは良くないと思い、僕も購入して使ってみましたが、使用頻度は極めて低いです。

マルチエフェクター

エフェクターMULTISTOMP MS-60B(ZOOM)
音や特徴複数のエフェクター機能を持つ
使用頻度
備考使いこなせるようになると便利なエフェクター

マルチエフェクターとは?

コンパクトエフェクターというのは、機能がそれ1つのエフェクターの事です。コンパクトエフェクターに対し、複数のエフェクターが備えられたものをマルチエフェクターと言います。ならマルチエフェクターが1台あればと思ってしまいますが、良い点もあれば悪い点も考えられます。

  • マルチエフェクターの良い点

    性能にもよりますが、マルチエフェクターを1台持っていれば、コーラス・リミッター・イコライザーなど色んな音を試せ、それらを掛け合わせたりも出来ます。コンパクトエフェクターを複数買うなら、マルチエフェクターを1台買う方が、コスト的にも安くなるはずです。配線でゴチャゴチャすることもなく、足元がスッキリするのも良い点でしょう。

  • マルチエフェクターの悪い点

    例えば、コーラスだけの音を作るなら、コンパクトエフェクターの方が、音の質は良いでしょう。マルチエフェクターは操作が難しく、慣れるまでに時間がかかります。使う人によって欲しい機能がなかったり、逆に無駄な機能があったりもします。コンパクトエフェクターもそうですが、メーカーによって音が変わってくるので、購入したマルチエフェクターが気に入らなければ、買い直す必要も出てくるでしょう。

マルチエフェクターから始める

マルチエフェクターかコンパクトエフェクターか、どちらを購入するか迷う人もいます。僕が試した方法ですが、先ずはマルチエフェクターを買い、それで遊び倒し色んな音を確認します。ライブでも使う機会があれば、より良いでしょう。そのうちに、自分が必要とするエフェクターが分かってくるので、それをコンパクトエフェクターで買いました。マルチエフェクターのみで十分と感じれば、無理にコンパクトエフェクターを買う必要もないでしょう。

マルチエフェクターの大きさ

ズーム社のマルチストンプのように、コンパクトエフェクターと同じ大きさのマルチエフェクターもあれば、ボス社のME-50Bのように、大きめのマルチエフェクターもあります。大きい方がその分、性能が詰まっているのは確かですが、大きければ良いマルチエフェクター、ということもありません。

プリアンプ

プリアンプサンズアンプ(TECH21)
音や特徴太いゴリゴリサウンド
使用頻度
備考いつでもサンズアンプの音が作れる

プリアンプとは?

正確にはエフェクターとは違いますが、エフェクターと同類の機器にプリアンプというものがあります。プリアンプは主に音を増幅させる効果があり、簡単に言うと強い音が作れる分けです。エレキベース本体に内蔵されているプリアンプもあれば、エフェクターのように外付けのプリアンプもあります。

サンズアンプ

外付けのプリアンプで最も有名なのが、サンズアンプと思われます。サンズアンプは太くゴリゴリした、個性の強い音が特徴的です。どういったベースアンプを使おうが、サンズアンプを通してしまえば、ほとんどサンズアンプの音になるはずです。なので、計算通りの音を期待できますが、個性が強い分だけに、好き嫌いが分かれる音にもなるでしょう。ベーシストばかりではなく、サンズアンプを使用するギタリストも見られます。

コメント

  1. 夏目

    自分は現在21歳で20年ほど年上の人達とバンドを組んでます
    エフェクターが好きでバンド練習でも必ず使うのですが
    エフェクターなんて使ってると上手くならないよと言われたことがあります
    別にエフェクターを使うことは禁止とまでは言われてないのですが
    使わないほうがベースは上手くなるんでしょうか?

    1. 管理人

      コメントありがとうございます!
      お返事遅れてスイマセン!

      エフェクターを使い演奏していると
      上手くならないというのは間違いかと思います。
      ただエフェクターの種類によっては
      細かいミスタッチくらいなら誤魔化しが利きますので
      エフェクターを使い過ぎると上手くならないというのは
      そういう意味で仰っているんだと思われます。
      しかし若いうちはエフェクターを
      どんどん使って演奏するべきかと僕は思います。
      色んな音を知っておくのは良いに決まっていますし
      エフェクター有りでしか出来ない演奏もあります。
      特に最近はソロベースをする人も増えてきており
      ソロベーシストにエフェクターは必須アイテムだと思います。
      またエフェクター有りで練習した曲を
      エフェクター無しでも弾いておくと
      違いが分かって良いと思いますよ。

      また何かあれコメントください。
      お礼の返信は不要です。
      それでは!