長6度と短6度のフレット

四和音のコードを弾く為には三和音のコードに加え、これまでは7度のフレットを使ってきました。しかし、4つ目の音は7度だけとは限らず、6度の音が使われる事もよくあります。6度は2種類に分ける事が出来るので、それら両方をベース指板図やピアノ図などを使い見ていきましょう。

長6度

長6度のフレット

左の指板はこれまでに見てきた音程です。1弦2フレットの6度に注目しましょう。これを正しくは長6度（ちょうろくど）と言い、それをここでは右の指板でも示すようと表しています。

Major-6th

長6度を英語にするとMajor-6thと言うので、略記号ではとする場合が多いです。

下の長6度が弾けない

左は先程と同じく3弦3フレットがで、そこからのオクターブと異弦同音のを表しています。右は4弦2フレットがですが、この場合は音が低くなる下のを弾く事ができません。

長6度の音程

双方C音をとする、左が完全5度で右が長6度の音程です。完全と付く名の音程は綺麗な響き方が特長です。それに比べると長6度の音程は、少しぶつかったような響きに感じるかもしれません。

短6度

短6度のフレット

先ずは1弦2フレットのに注目してみましょう。それから半音低くなった1弦1フレットを、短6度（たんろくど）と言います。それを右の指板でも見られるように、ここではと表しています。

minor-6th

短6度は英語式でminor-6thと言われるので、略記号はとする場合が多いでしょう。

上下の短6度

左の指板は3弦3フレットを、右の指板は2弦1フレットをとした時の、上下のを表しています。どの同士がオクターブや、異弦同音のフレットになるか、考えられるようにしておきましょう。

短6度の音程

双方C音をとする、左が長6度で右が短6度の音程です。先ずは長6度の音程を聴き、次に短6度の音程を聴いた時に、音が低くなっていると感じられたらOKです。

短6度は増5度と同じ音程

から半音低いは、が半音上がったと物理的には同じ音程です。もちろん、これはベース指板でも同じ事が言えます。