下記の小節を見て、どういうリズムなのか、考えてみてください。音楽経験が少しでもある人なら、音符とTABを併用すれば、直ぐに分かると思います。また拍子記号(ひょうしきごう)という、リズムを決定づける、音楽記号についても知っておきましょう。
譜割り・符割(ふわり)とは?

音の高さはTABで分かる
1・2小節目では音の高さが違いますが、4分音符という同じ長さの音符です。どのフレットを押さえるかは、TABを見れば分かる事なので、初心者でも直ぐに分かるでしょう。

休符は音符もTABも同じ
※に位置するのが4分休符で、音を鳴らさないようにします。4分音符と同じ長さなので、4分休符のリズムも、直ぐに分かるでしょう。音符もTABも休符は、全く同じ記号で表されます。

音程もTABで把握できる
音程とは音同士の距離を意味し、この2小節は一音ずつに音程があります。一見すると複雑そうにですが、リズム自体は先程と同じ、4分の音符と休符だけで、音の高さはTABを見れば分かります。

音符と休符の種類は色々
この2小節には音程はありませんが、色んな種類の音符と休符があり、直ぐには弾けないはずです。これにはやはり、それぞれの音符や休符の長さを知る、という事が必要です。
譜割り・符割を知るには?
小節にどういった音符と休符が詰まっているか、というのを譜割りや符割と言います。それを知っておくと音源なしでも、音符とTABを見ただけで、ベースが弾けるようになります。そうする為には、数種類の音符と休符の長さを知り、コツコツと練習していく必要があるわけです。
拍子記号
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4分の4拍子(よんぶんのよんびょうし) -
4分の4拍子の省略記号
4分の4拍子が最も多い
矢印でも示す❶のは拍子記号の一種で、4分の4拍子と言います。この4分の4拍子が最も多い拍子記号で、❷のように
と略される事も多いです。拍子記号の具体的な意味も、知っておきましょう。

分母は音符、分子は小節に入る数。
分母は音符の種類を表し、4なら4分音符、8なら8分音符、2なら2分音符で、その曲の基本音符とでも覚えておきましょう。分子は分母の基本音符が、どれだけ小節内に入るか、を表しています。なので、4分の4拍子なら、4分音符が小節内に4つ分で丁度、という意味です。他の拍子記号も見ていきましょう。

4分音符が3つ分
は分母が4なので、4分音符が基本音符です。分子は3なので、4分音符が3つ分で小節が終わり、というのを意味しています。4分の3拍子などは、ワルツとも言われます。

8分音符が6つ分
は分母が8なので、8分音符が基本音符です。分子は6なので、8分音符が6つ分で小節が終わり、というのを意味しています。もちろん、8分音符以外の音符や休符も、入ってくる事があります。

拍子記号の使い分け
左は2分の3拍子で、右は8分の3拍子で、両方は分母の音符が違うだけで、同じリズムです。何が違うのかと言えば、2分音符は8分音符より長いので、ゆったりと余裕が感じられる曲、逆に8分音符はリズムが軽快な曲、というように使い分けられる、といった傾向があります。
拍子記号は符割に影響大
拍子記号は符割を知る上で、大きく影響してきます。多くは4分の4拍子ですが、それに慣れてきたら、他の拍子記号も意識して、練習していくと良いでしょう。また、姉妹サイトの拍子記号でも、強弱なども踏まえて、詳しく説明しています。

- 譜割りは小節内の音符や休符の詰まり具合。
- 譜割りを知るには音符と休符の長さを把握する。
- 拍子記号も符割に大きく関わる。