4フレット4フィンガーとは、4フレット分の指板エリアを、4本の指で運指していくスタイルです。エレキベースでは基本的な運指になりつつあり、最も効率の良い運指、と言えるかもしれません。簡単なフレーズを使い、4フレット4フィンガーの、基礎練習をしていきましょう。

4フレット4フィンガーの基礎

  • 2フレット~5フレットを担当する指
    2フレット~5フレットを担当する指の指板図
  • 5フレット~8フレットを担当する指
    5フレット~8フレットを担当する指の指板図
  • 7フレット~10フレットを担当する指
    7フレット~10フレットを担当する指の指板図

フレット毎に担当する指

2~5フレットのベースラインが、暫く続くとします。そうした時に❶で見られるように、2フレット目は人差し指、3フレット目は中指、4フレット目は薬指、5フレット目は小指というように、フレット毎に担当する指を決めるのが、4フレット4フィンガーです。

1フレット1フィンガー

押弦するフレットが移動しても、❷や❸のように、あてがう指の順番は同じです。また、1つのフレットに1本の指を使う、という事でもあるので、1フレット1フィンガーとも言われます。

4フレット4フィンガーの基礎練習❶
4フレット4フィンガーの基礎練習1の2小節

親指はクラシックスタイル

先程の❶のように、押弦する指を分担させています。フィンガリングのポイントでも説明していますが、親指はクラシックスタイルをとり、ポジション移動はさせず、指を一杯に広げて押弦しましょう。ドレミの簡単なフレーズですが、初心者にはかなり難しい運指です。

4フレット4フィンガーの基礎練習❷
4フレット4フィンガーの基礎練習2の2小節

押弦しておくのも良し

先ず1弦5フレットを小指で押さえますが、一緒に4フレットを薬指、2フレットを人差し指で、最初から押弦しておくのも良いです。2弦と3弦も同じようにしますが、音を出すのと全く同じタイミングで、押弦しておくのは無理なので、出来る限りの速さで構いません。

4フレット4フィンガーの基礎練習❸
4フレット4フィンガーの基礎練習3の2小節

薬指と小指の力は弱い

今度はフレット幅が狭くなっているので、少しは楽に感じられるかもしれません。初心者で扱いが難しいとされるのが、薬指と小指の運指です。この2本の指は力も弱く、直ぐに疲れてくるでしょう。しかし毎日の練習で、次第に力も付いてくるので、諦めずに頑張りましょう。

4フレット4フィンガーの基礎練習❹
4フレット4フィンガーの基礎練習4の2小節

高音域の運指も難しい

3弦12フレットからの始まりで、更にフレット幅が狭くなっているので、指の開き的には厳しくはありません。しかし、高音域は弦とフレットの間の高さである、弦高(げんこう)が高くなっています。その分だけ押弦の感じも違ってくるので、簡単にはいかないでしょう。

実際の曲でも練習

ここまでは基本的な、4フレット4フィンガーの練習でしたが、次からは実際の曲で、使われているベースラインを、2小節ずつ抜粋しているので、それでも練習してみましょう。

4フレット4フィンガーの実践

4フレット4フィンガーの実践練習❶
4フレット4フィンガーの実践練習1の2小節

指板を見ないでも弾ける

1小節目の2弦5フレットの小指から、1弦4フレットの薬指への運指で、苦戦する人が多いです。指板を見ず、指の感覚だけを頼りに、弾けるようになれば、言う事ありません。

4フレット4フィンガーの実践練習❷
4フレット4フィンガーの実践練習2の2小節

テンポについて

確実に弾けるようになるまでは、音源と同じテンポか又は、それ以下で弾いてください。弾けるようになったら、テンポを上げて弾いてみるのも、良い練習になります。

4フレット4フィンガーの実践練習❸
4フレット4フィンガーの実践練習3の2小節

音価に気を付ける

音価(おんか)とは、音の長さの事を言います。難しい運指になると、音価が極端に短くなってしまうので、それにも気を付けましょう。

4フレット4フィンガーの実践練習❹
4フレット4フィンガーの実践練習4の2小節

弦を飛ばす感覚

2小節目の1弦7フレットを弾き終えたら、次は3弦5フレットですが、2弦を飛ばして弾かないといけません。この弦を飛ばして弾く、というのも難しいので、繰り返しの練習で、感覚を掴んでください。

指が開かない場合は?

4フレット4フィンガーは、ポジション移動を少なくして運指できますが、手の小さい人などは指を一杯に開いても、押弦が無理な場合もあります。そういう人は次に説明している、3フレット4フィンガーという運指を、習得してみましょう。

記事終了
このページのまとめ
  • 4フレット4フィンガーは、1フレット1フィンガーとも言う。
  • 4フレット4フィンガーは、広範囲のフレットをカバー出来る。
  • 4フレット4フィンガーは、動きの多いフレーズにも向いている。