メジャーコードとマイナーコードを、TAB譜面やピアノの和音で見聴き比べながら、復習の意味も込めて確認していきましょう。また、指板に作られるメジャーコードとマイナーコードの三角形というのを意識して、そこからコードの範囲を広げたり、他のコードに当てはめるという事をしてみましょう。

メジャーコードとマイナーコード

C(シー・メジャー)とCm(シー・マイナー)のベースライン
CとCmのベースライン2小節

ベースラインの違い

1小節目はコードCのベースライン、2小節目はコードCmのベースラインです。運指は大きく違いますが、ベースラインの違いは2弦2フレットと3弦6フレットだけです。2弦と3弦なので分かり辛いですが、この差は僅かにフレット1つ分だけです。詳しく見てみましょう。

Cの長3度とCmの短3度
Cの長3度とCmの短3度の指板図

長3度と短3度は半音

コードC長3度の記号は2弦2フレットでしたが、異弦同音(いげんどうおん)で3弦7フレットでも同じ音が出ます。コードCm短3度の記号3弦6フレットでしたが、長3度の記号とフレット1つ分しか違わないのが分かります。

長三和音Cと短三和音Cmのピアノ
長三和音Cと短三和音Cmのピアノ鍵盤図

長三和音と短三和音の響き

ピアノでもメジャーコードの長三和音(ちょうさんわおん)と、マイナーコードの短三和音(たんさんわおん)を確認してみましょう。長三和音は明るく楽しい響きで、短三和音は暗く悲しい響きとされていますが、実際にそのような響きを感じられるか、音源でも確認しておきましょう。

メジャーコードの覚え方

  • C(シー・メジャー)の三角形
    C(シー・メジャー)の三角形指板図
  • F(エフ・メジャー)の三角形
    F(エフ・メジャー)の三角形指板図
  • G(ジー・メジャー)の三角形
    G(ジー・メジャー)の三角形指板図
  • E(イー・フラット・メジャー)の三角形
    E♭(イー・フラット・メジャー)の三角形指板図

メジャーコードの三角形

メジャーコードはルートのRoot(根音)の記号と、長3度の長3度の記号と、完全5度の完全5度の記号で構成されますが、その時に作られる三角形を意識しましょう。①~④の指板に作られる三角形は全て同じ形で、これをメジャーコードの基本三角形として、あとはRoot(根音)の記号と指板の音名を合わせてやれば、望みのメジャーコードが作れます。

  • C(シー・メジャー)の三角形
    C(シー・メジャー)の三角形指板図
  • C(シー・メジャー)の三角形+ルート
    C(シー・メジャー)の三角形+ルートの指板図
  • C(シー・メジャー)の三角形+ルート+長3度
    C(シー・メジャー)の三角形+ルート+長3度の指板図
  • C(シー・メジャー)の三角形+ルート+長3度+完全5度
    C(シー・メジャー)の三角形+ルート+長3度+完全5度の指板図

メジャーコードを増やす

先程のメジャーコードの三角形だと、使える音が3つだけです。もっと使える音を増やしたいと感じたら、①のメジャーコードの三角形から②~④のように、オクターブ上下や異弦同音のRoot(根音)の記号長3度の記号完全5度の記号を増やしていきましょう。

  • 開放弦がルートのE(イー・メジャー)
    開放弦がルートのE(イー・メジャー)の指板図
  • 開放弦がルートのA(エー・メジャー)
    開放弦がルートのA(エー・メジャー)の指板図
  • 開放弦がルートのD(ディー・メジャー)
    開放弦がルートのD(ディー・メジャー)の指板図
  • 開放弦がルートのG(ジー・メジャー)
    開放弦がルートのG(ジー・メジャー)の指板図

開放弦がルートのメジャーコード

メジャーコードの三角形を作れない場合もあり、それが開放弦をRoot(根音)の記号として使う場合です。①~③の2フレット目と7フレット目の完全5度の記号は異弦同音なので、どちらを使っても同じです。④は弦が足りないので、7フレット目にしか完全5度の記号が作れません。

マイナーコードの覚え方

  • Cm(シー・マイナー)の三角形
    Cm(シー・マイナー)の三角形指板図
  • Fm(エフ・マイナー)の三角形
    Fm(エフ・マイナー)の三角形指板図
  • Gm(ジー・マイナー)の三角形
    Gm(ジー・マイナー)の三角形指板図
  • D#m(ディー・シャープ・マイナー)の三角形
    D♯m(ディー・シャープ・マイナー)の三角形指板図

マイナーコードの三角形

マイナーコードはルートのRoot(根音)の記号と、短3度の短3度の記号と、完全5度の完全5度の記号で構成されますが、マイナーコードも三角形が作られます。①~④の指板に作られる三角形が全て同じで、これをマイナーコードの三角形として覚えましょう。あとはRoot(根音)の記号と指板の音名を合わせれば、好きなマイナーコードが作れます。

  • Cm(シー・マイナー)の三角形
    Cm(シー・マイナー)の三角形指板図
  • Cm(シー・マイナー)の三角形+ルート
    Cm(シー・マイナー)の三角形+ルートの指板図
  • Cm(シー・マイナー)の三角形+ルート+短3度
    Cm(シー・マイナー)の三角形+ルート+短3度の指板図
  • Cm(シー・マイナー)の三角形+ルート+短3度+完全5度
    Cm(シー・マイナー)の三角形+ルート+短3度+完全5度の指板図

マイナーコードを増やす

マイナーコードの三角形だと、使える音が3つだけです。使える音を増やすにはメジャーコードと同様、①のマイナーコードの三角形から②~④のように、オクターブ上下や異弦同音のRoot(根音)の記号短3度の記号完全5度の記号に視野を広げていくと良いでしょう。

メジャーコードの三角形とマイナーコードの三角形
メジャーコードとマイナーコードの三角形指板図

コードの覚え方は自由

上記のようにメジャーコードとマイナーコードで異なる三角形を作り、そこからオクターブ上下や異弦同音の音を考え、使える音を増やしていくという説明をしてきました。もちろん、これ以外にもコードの覚え方はあるので、他のサイトやyoutubeなども参考にしてみてください。

記事終了
このページのまとめ
  • 長3度と短3度の違いはフレット1つ分の半音。
  • 長三和音は明るく楽しい、短三和音は暗くて悲しい。
  • メジャーコードとマイナーコードの三角形を意識すると良い。