小節を例えるなら、音符や休符を入れる箱で、その箱に区切りを付け、分かり易くするのが小節線(しょうせつせん)です。また、譜面の最初には音部記号(おんぶきごう)という、音の高さを決める記号があります。小節線と音部記号の、最も基本的な事だけ確認します。

小節線

縦線
縦線の4小節

縦線が最も多い

矢印でも示す縦一本の線を、縦線(じゅうせん)と言いますが、これを小節線と呼ぶ場合が多いです。この縦線で区切っていき、左から1234小節目、という風にして呼びます。

複縦線
複縦線の4小節

複縦線で場面を変える

2小節目のような縦二本の線を、複縦線(ふくじゅうせん)と言います。複縦線はイントロからAメロ、AメロからBメロ、Bメロからサビなど、場面を変える時に使う小節線です。

終止線
終止線の4小節

終止線で曲を終える

4小節目のような縦線と太線を、終止線(しゅうしせん)と言います。その名の通り曲を終える小節線で、譜面の終わりは終止線を書く、というのが決まりです。

小節線は他にもある

クラシック音楽なら他にも、少し複雑な小節線を使いますが、ポピュラー音楽なら、これら三種類の小節線を覚えておけば、先ず困る事はないでしょう。

音部記号

  • ヘ音記号
    ヘ音記号の小節
  • ト音記号
    ト音記号の小節

ベースはヘ音記号

❶の音部記号をヘ音記号と言い、低音域の楽器に使われます。❷の音部記号をト音記号と言い、高音域の楽器に使われます。私たちベーシストは低い音を扱うので、ヘ音記号を使います。上記の両方は、音符の位置は同じですが、音名やTAB譜を見比べると、全く違うのが分かります。

  • ヘ音記号とト音記号(オクターブ)
    ヘ音記号とト音記号(オクターブ)の小節
  • ヘ音記号とト音記号(移動)
    ヘ音記号とト音記号(移動)の小節

ヘ音記号とト音記号の見比べ

❸の音符を縦に見ると、丁度オクターブの差があります。ヘ音記号の最後のCと、ト音記号の最初のCが同じ高さのCで、分かり易く表すと、❹のように見る事も出来ます。しかし、TAB譜を見るに限っては、ヘ音記号もト音記号も関係ないので、分からなくても問題ありません。

ハ音記号もある

他にもハ音記号という音部記号もあり、それは姉妹サイトの、音部記号で説明していますが、滅多に出てこないので、覚えなくても大丈夫です。

記事終了
このページのまとめ
  • 縦線複縦線終止線が基本の小節線。
  • ヘ音記号とト音記号が基本の音部記号。
  • TAB譜を見るなら音部記号は関係ない。