弦をフレットまで押さえ込まず、弦に指を軽く触れたままで、ピッキングする事をゴーストノートと言います。演奏方法にもよりますが、ゴーストノート自体は目立つ音ではありません。しかし、ベースラインに上手く取り入れると、タイミングを取れたり、リズムを作る事も可能です。

ゴーストノートの記号

  • ゴーストノートなし
    ゴーストノートなしの小節
  • ゴーストノートあり
    ゴーストノートありの小節

ゴーストノートは×で表す

❶のフレーズにゴーストノートを入れたのが❷で、ゴーストノートは×マークで表されます。ゴーストノートの音を聞いても、短く曇った音がするだけ、というのも分かると思います。

4321弦のゴーストノート
4・3・2・1弦のゴーストノート小節

ゴーストノートは好きな弦で良い

4弦~1弦をゴーストノートしているTAB譜です。譜面の通り×のある弦を、ゴーストノートして弾くのも良いですが、特にバンドで演奏するなら、どの弦をゴーストノートにしても、ほぼ音に影響はありません。ベースラインに合わせて、自分の都合の良い弦を、ゴーストノートにしてやりましょう。

ゴーストノートの基礎練習

  • 8分音符
    8分音符の小節
  • 8分音符とゴーストノート
    8分音符とゴーストノートの小節

ゴーストノートのタイミング

❶の8分音符だけのフレーズから、ゴーストノートを加えたのが❷です。弦をフレットから離すタイミングが、意外と難しいものです。最初はテンポを落として、練習してみましょう。

  • 16分音符
    16分音符の小節
  • 16分音符とゴーストノート
    16分音符とゴーストノートの小節

先ずは16分音符を弾く

❹は16分音符とゴーストノートで、一気に難しくなっています。先ずは❸の16分音符のみを、弾けるようになりましょう。

  • 1拍3連符(いっぱくさんれんぷ)
    1拍3連符の小節
  • 1拍3連符とゴーストノート
    1拍3連符とゴーストノートの小節

1拍3連符は馴染み易い

❺は1拍3連符というリズムですが、これは馴染み易いリズムです。そこから、ほぼゴーストノートにしたのが❻で、こうなると直ぐには弾けないでしょう。

ゴーストノートの強さは自由

強く弾くベーシストも居れば、弦を撫でるくらいのベーシストも居ます。ゴーストノートの強弱は曲のテンポや、ベースラインにも関わってくるでしょう。

ゴーストノートを作る

  • 休符ありのフレーズ
    休符ありのフレーズ2小節
  • 休符をゴーストノートにしたフレーズ
    休符をゴーストノートにしたフレーズ2小節

休符をゴーストノートにする

❶は休符のあるフレーズですが、この休符をゴーストノートにしたのが❷です。前述した通り、ゴーストノートはほぼ音に影響しないので、休符をゴーストノートにする人も多いです。

  • 休符ありのフレーズ
    休符ありのフレーズ2小節
  • 4分休符を半分ゴーストノートにしたフレーズ
    4分休符を半分ゴーストノートにしたフレーズ2小節

ゴーストノートの作り方も自由

先程は4分休符を丸々、ゴーストノートにしましたが、❸のように半分だけ、ゴーストノートにしてやっても良いでしょう。こうすると、よりベースラインにリズムを感じられる、かもしれません。

  • 4分休符を半分ゴーストノートにしたフレーズ
    4分休符を半分ゴーストノートにしたフレーズ2小節
  • 4分休符を2つのゴーストノートにしたフレーズ
    4分休符を2つのゴーストノートにしたフレーズ2小節

ピックアップクラップ

半分ゴーストノートにした❸から、2つ分のゴーストノートにしたのが❹です。ここでは4弦がゴーストノートになっており、ピックアップクラップ(ストリングスクラップ)等と言って、弦を弾く場所あたりを叩いて、大きめのゴーストノートを鳴らしています。指弾きでもピック弾きでも、使えるスキルです。

ゴーストノートは作る方が多い?

もちろん、ゴーストノートは最初から、譜面に書かれている事もあります。しかし、ゴーストノートは休符などの間に、自分で作っていく事の方が、多いかもしれません。

ゴーストノートと運指

  • 4分音符のスタッカート
    4分音符のスタッカート小節
  • 8分音符と8分休符
    8分音符と8分休符の小節
  • 3弦のゴーストノート
    3弦のゴーストノート小節

ゴーストノートで弾き易く

❶を書き換えると、おおよそ❷のようになります。❷の8分休符を、3弦のゴーストノートにしたのが❸で、指弾きならレイキング、ピック弾きならアップピッキングで、※から一気に弾き切れます。こうしてやると、弾き易く感じる人が多いかもしれません。

  • 付点8分休符
    付点8分休符の小節
  • ゴーストノート3つ
    ゴーストノート3つの小節
  • ゴーストノート2つ
    ゴーストノート2つの小節

ゴーストノートでリズムを生む

❹の付点8分休符を全て、ゴーストノートにしたのが❺です。ただ休符を待つより、ゴーストノートにした方が、次を弾くまでのタイミングが取り易く、自分の中でリズムを生める、という気がしないでしょうか。もちろん、全てをゴーストノートにするのではなく、❻のようにしても良いです。

ゴーストノートの練習

大きな譜面を開く
ゴーストノートの練習ベースライン①
ゴーストノートの練習ベースライン①の8小節

ゴーストノートを休符にする

休符があるのは13小節目だけですが、それらの8分休符も、ゴーストノートにしても良いでしょう。また逆に、譜面にあるゴーストノートが、気に入らなかったら、休符にしてしまうのも良いでしょう。あくまでゴーストノートは、ベースラインを弾き易くするため、と考えると良いでしょう。

大きな譜面を開く
ゴーストノートの練習ベースライン②
ゴーストノートの練習ベースライン②の8小節

ゴーストノートにしたい弦

最初の方でも触れましたが、ゴーストノートにする弦は、譜面の通りでなくても構いません。例えば1小節目なら、私は1弦から2弦を順番に、ゴーストノートにしていますが、どの弦を選んでも問題ありません。指弾き、ピック弾き、スラップでも、ゴーストノートにしたい弦は、変わってくるはずです。

大きな譜面を開く
ゴーストノートの練習ベースライン③
ゴーストノートの練習ベースライン③の4小節

スラップのゴーストノート

ゴーストノートの音自体を、最も活かせる弾き方と言えば、やはりスラップでしょう。上記なら2小節目まではサムピング、3小節目からの>では、プラッキングのゴーストノートがあり、どちらも小節の間を埋める、パーカッション的な役割も、演出できると思います。

記事終了
このページのまとめ
  • ゴーストノートは短く曇った目立たない音。
  • ゴーストノートを利用すれば弾き易くもなる。
  • ゴーストノートの音はスラップで最も活かされる。